ロウきゅーぶ!, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=1686692 / CC BY SA 3.0
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『ロウきゅーぶ!』(RO-KYU-BU!)は、蒼山サグによる日本のライトノベル作品。
イラストはてぃんくるが担当している。
電撃文庫(アスキー・メディアワークス)より2009年2月から2015年7月まで全15巻が刊行された。
2010年から2017年まで『電撃G’sコミック』、『電撃G’s Festival! COMIC』にて漫画版が連載。
2011年4月にドラマCDが発売され、同年7月から9月までテレビアニメ版が放送された。
また、テレビアニメ第2期『ロウきゅーぶ!SS』が2013年7月から9月まで放送された。
2016年3月18日に『ロウきゅーぶ!』の全てのイラストをまとめた画集『てぃんくるイラストレーションズQuintet Tea partyロウきゅーぶ!』が発行された。
2015年10月時点でシリーズ累計発行部数は243万部を突破している。
所属していたバスケットボール部が部長の不祥事で一年間休部となってしまった後、やることが見つからないまま、叔母の紹介から小学校の女子バスケットボール(ミニバスケットボール)部でコーチをすることになった男子高校生を主人公として、部員である小学生のヒロインたちとの交流や成長を描く。
美少女キャラクターの魅力を描いた「萌え」の要素と、シリアスなスポーツの描写を盛り込むスポ根の要素を融合させた作風となっている。
タイトルの由来は「籠球」(ろうきゅう。バスケットボールの和名)と「休部」(きゅーぶ)から。
本作は2008年に新人賞である第15回電撃小説大賞に投稿されて銀賞を受賞し、翌年に著者のデビュー作として第1巻が出版された。
著者の蒼山サグは本作の執筆の経緯を、2007年の晩秋に人生に迷いを感じて四国八十八箇所を巡礼(お遍路巡り)している最中、夜の寒さや寂しさを紛らわそうとしているうちに着想を得たとし、その後本命のアイディアとは異なる習作のつもりで書き始めた作品が基になったと語っている。
著者がお遍路巡りを通して悩み苦しんだ体験は、物語の序盤において主人公が抱えていた挫折や苦悩にも反映されていたという。
ライトノベルでは珍しいスポーツという題材を選んだのは、著者がバスケットボールが好きで中学生時代に部活動の経験があったことや、入賞を狙う上で競争相手が少ないジャンルを狙ったためであるとしている。
本作ではロリータ・コンプレックスを題材の一部として扱っており、例えば主人公がかつて所属していたバスケットボール部が休部に追い込まれた原因も、部長と女子小学生の交際であると設定され、作中において主人公は終始このタブーを気にしている。
しかし本作が電撃大賞の銀賞を受賞したのは、幼いヒロインたちの魅力を描くギャルゲー的な要素を含みつつもそれに傾倒せず、直球のスポーツものとしても読ませる内容になっていた点を評価されてのことである。
著者の蒼山サグも、小学生をヒロインに設定したのは健気に頑張っている姿が読者に伝わりやすいという考えがあったと説明し、応募段階では少年漫画風のイラストをイメージしていたと述べている。
一方、編集部は「『SLAM DUNK』よりも『苺ましまろ』の方が好き」であるという著者の意向をそれとなく確認した上で、可愛らしい作風のてぃんくるをイラストレーターとして選出した。
その後の続刊でもイラストには試合・練習を問わず部員がバスケットボールをしている場面がほとんど描かれていない。
さらに編集部が付けたキャッチコピーは「少女はスポコン! コーチはロリコン!? ハートフルなさわやかローリング・スポコメディ!」というもので、蒼山はこれを「他人の作品で見たら絶賛する」としつつも難色を示したが、結局採用された。
電撃萌王ではキャッチコピーを略して「ロリコメ!」と表記している。
作中のバスケットボールの描写は、小学生の競技ではボスハンド(両手投げ)のシュートが主流であることを意識した描写がされるなど、派手なスーパープレーは基本的に登場しない方向で描かれている。
一方、反則の基準が現実の小学生のバスケットボール競技よりもNBAの基準を意識したものとなっているなど、リアリティよりも娯楽小説としての面白味に重きが置かれている部分もあるという。
バスケ好きの高校生・長谷川昴は、スポーツ推薦で進学し七芝高校バスケ部に入部…
