編集長の一言:「プラダ(プラダ)」のランウエイショーは、ちょっとした“禅問答”。パリでは「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」がその役割を務めますが(笑)、ゲストは皆、ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)のちょっぴり不思議なクリエイションを見ながら、「コレはどういうことだろう?ミウッチャさん、アナタは今、何を考えているの?」と一生懸命考察するのです。
コレクションは大別すると、パフスリーブのように盛り上がったショルダーラインのジャケットルック、ガーゼのような生地で作った粗野なくらいナチュラルなワンピース、そしてニットのベスト&スカート、もしくはポロニット&プリーツパンツに分かれます。
上の写真をスワイプして見続けると、「似てるなぁ」って思いませんか?僕が最初に抱いた印象は、「とっかえっこ」(笑)。幼稚な言葉でミウッチャさんに失礼な気もしますが、コンケーブドショルダー&マザー・オブ・パールボタンのジャケット、リブ編みのポロニット、コットンガーゼのドレス、ボウタイブラウス、ミディ丈のペンシルスカートなんかを、みんながシェアして、取っ替え引っ替え着まわしている印象を受けました。
そこでたどり着いたのが、「プラダ」流の“ときめきミニマリズム”。世界で大人気の、こんまり、のように、「ときめくアイテムだけを残したら、こうなりました」っていうアプローチなのでは?と思ったのです。以前からスタイルではミニマリズムと縁の深いブランドですが、今回は、MDの組み立て方がミニマリズムと言いましょうか?
というのが、僕の“禅問答”の結果です。正解だといいな。というか、絶対の正解なんて、ないんですよ。それぞれが感じれば良い、それがファッションです。
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PHOTOS : KUBA DABROWSKI / WWD (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
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