男の究極はいつの時代もスーツ! ここにスーツ・ダンディズムを宣言する!
.
スーツとは、ビジネスのための道具では断じてない。それは男を最も格好よく見せてくれる、究極のお洒落アイテムなのである! カジュアル全盛の時代を経て、急速に高まりつつあるそんな気運をメンズプレシャスはいち早くキャッチ。その手始めに、改めて学びたい往年ダンディたちの輝かしいスーツスタイルを紹介する。見よ、どんなに時代がたっても色褪せないその凜々しさ、そしてエレガンスを……! そう、われわれは今ここに宣言しよう。新たなるスーツ・ダンディズムの到来を!
.
アメリカで話題のテレビドラマ「PANAM/パンナム」(※)の放映が、3月、日本でも始まった。ドラマの舞台である1960年代のパン・アメリカン航空ことパンナムは、世界最大の航空会社として華麗な「ジェットセット」の時代を牽引した。
.
ビートルズ、ケネディ大統領夫妻、マリア・カラス、マリリン・モンロー&ジョー・ディマジオ夫妻……パンナムから降りてくるドレスアップしたセレブリティに、世界中がため息をついた。美女を伴ったピーター・セラーズもスーツで装い、パパラッチのカメラにおさまった。パンナムは、優雅でセクシーな、憧れの世界の象徴だった。
.
それから半世紀経ち、日本でも格安航空会社が就航を始めた。JALの国際線では「𠮷野家の牛丼」が供されるようになった。安価で手軽な商品がついにここまでという思いだが、ヨーロッパの金融危機や、明るくはない日本経済の現状を思えば、無理からぬことなのだろう。
.
安さと利便がもてはやされる現在において、時流から浮いてしまいそうな装い、それはクラシックなスーツスタイルかもしれない。カジュアルシャツとデニムで気軽に装うほうが、時代の空気になじむように見える。スーツで盛装することは、パンナム全盛期のような背景があればともかく、格安が氾濫する現代においては、虚しいことではないのかとも思えてくる。
しかし、ダンディズムという観点から見れば、今こそがチャンスである。易きに流れる世の潮流に逆らいクラシックスーツで装うこと、それこそが本来のダンディズムの精神にかなうことなのだから。
.
19世紀に生まれたダンディズムはそもそも、主流の価値に抵抗することによって際立つという態度であった。効率的で生産的であることを是とする中産階級的な美徳に対して、「着飾る」という富と時間の浪費行為によって抵抗する。その心意気を服装によって表現し、主流の価値を超越してみせること、それこそが元祖ダンディズムの本質である。
.
しかも現在、クラシックスーツは、選択肢の一つとなり始めている。「ロンドン・ファッション・ウィーク」では、サヴィル・ロウ1番地のギーヴズ&ホークスや、チャーチルも顧客にもったE.トーツという英国クラシックスーツの老舗が、前衛的なブランドにまじってシーズンごとのコレクションを発表しているのだ。極論を怖れずに言えば、クラシックスーツは、男の服として永遠の別格であることをやめ、選び取られるべき〈モード〉な服の一つになりつつある。
.
このような状況のなか、あえて正統派のスーツスタイルを選択し、手間ひまかけて装うということは、やや時代錯誤的で、それゆえに痛快で由緒正しいダンディズムの表現にほかならないのである。
今こそがチャンスである。安易な潮流に抗うかのように、クラシックスーツをモード(自分の流儀)に合う服として選び取り、悠々とフルに装って、21世紀のダンディズムを見せていただきたい。スーツスタイルがセクシーに輝いたパンナム全盛期のような、希望に満ちた社会が再び巡りくることへの願いもこめて。
※2012年春号取材時の情報です。
.
.
@mensprecious をダンディな投稿にタグ付けすると、メンズプレシャスアカウントで紹介させて頂きます!
.
#ハーディエイミス #伊達男 #ダンディ #ダンディー #ダンディズム #ジェントルマン #紳士 #紳士服 #紳士靴 #スーツ #スーツスタイル #スーツコーデ #オーダースーツ #メンズスーツ #ブーツ #メンズウェア #メンズスタイル #メンズコーデ #メンズコーディネート #服好き #服好きな人と繋がりたい #メンズプレシャス #MENSprecious #ネクタイ #dapperfashion #dapperoutfits #classydapper #dandystyle #classymen

WACOCA: People, Life, Style.