マーク・ジェイコブスのショーは、短い時間で繰り広げられる、夢そのものでした。オープニングとともに、巨大なPark Avenue Armonyの向こう側の入り口から溢れるようにすべてのモデルが登場。視界いっぱい広がるようにカラフルなモデルが会場を埋め尽くします。冒頭からクライマックスかのような演出に、胸がぎゅんぎゅん高鳴りました! そして全員一度姿を消し、客席の両サイドを行き交うようにランウェイが始まりました。
ルックは、色彩や柄に溢れてプレイフルな高揚感がたっぷり。映画から飛び出てきたようなプリムの広い帽子と、クラシカルなフォルムのジャケット、セットアップ。先シーズンから引き続き、花そのものを全身にまとったようなドラマティックなフラワードレスも目を奪われる美しさ。楽しみ、平等性、個人主義、楽観性、幸せ、夢や人生そのものへの「セレブレーション」を、パワフルなスタイルで体現しました。また、カール・ラガーフェルドやリー・ラジウィル、アニタ・パレンバーグなどファッションの歴史を形作ってきた象徴的な人々へのリスペクトとインスパイアも随所に落とし込まれています。
フィナーレでは、シートの前を真っ赤なブーツで跳ねながら駆け抜けていったデザイナーのマーク・ジェイコブス。18年前の春夏コレクションの発表は、9月11日の前夜に行なわれました。そして迎えたこの日、2019年9月11日。過去を深く見つめながら、このショーをもってNYファッションウィークは幕を閉じます。
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