凝り固まった心と体を解放すべく、週末に今あえての箱根へ行ってきました。

お宿に選んだのは、知る人ぞ知る隠れ家「オーベルジュ漣-Ren-」。ゆっくり温泉に入れて、かつ美味しいフレンチがたらふく食べられるところ、という食いしん坊な理由で決めました。箱根湯本駅からバスに揺られること約20分。仙石原の森の中の1,000坪余りの敷地に、ゆったりとした静謐さの漂う空間が広がります。

到着してからは、もう感激の連続。一流ホテルや旅館の気負った「いらっしゃいませ」感はありませんが、誰かの別荘に来たような、きわめてナチュラルで温かなお出迎え。中庭の看板犬も無邪気に尻尾を振ってくれます。ロビーはさながら人の家のリビングのようで、スタイリッシュなのにどこか懐かしい感じ。とにかく隙のない心地よさなんです。ルームキーのケースから自家製のお迎え菓子まで、館内のすみずみに感じるオーナーさんのこだわりにも脱帽。そして、源泉掛け流しの白濁湯と緑に囲まれた露天風呂に入った瞬間の恍惚感といったら!!!幸せ過ぎて言葉にできないとはこのことぞ、と実感しました。のぼせて何も考えられなかっただけかもしれませんが。

こうして、かなり満ち足りた状態で醍醐味のディナーを迎えることに。新鮮な海の幸と地産地消の野菜をふんだんに使った本格フレンチコースに舌鼓。中でも、熱々でモッチモチの自家製手作りパンとハムのムースの感動は忘れられません。これだけでワインが進む進む・・・。後はもうされるがままという感じで、出てきた料理を全て無心で平らげました(飲み過ぎたせいか記憶が途切れ途切れなのをカモフラージュしようとしているわけではありません)。そして翌日の朝食もしっかりコース仕立てという贅沢さ。また来たい、素直にそう思える場所です。

帰り途、金庫に財布と家の鍵を置きっぱなしにしてきたことに気がつき、急ぎ箱根湯本から引き返す、というプチ事件もありましたが、五感すべてが満たされる至福の2日間になりました。(編集H)

#箱根 #オーベルジュ漣

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