閉店後のからっぽのウィンドウをふと見たら、可愛らしい光の玉がコロコロコロ……。こちらはMASARU OZAKIさんによるアートインスタレーション「蕾を探して」。木曽ヒノキの組子細工を、さまざまな大きさの光が駆け抜けていきます。このウィンドウの左側には、対を成す作品「迷い込んだ光」が。
アーティストのMASARU OZAKIさんは子供のころ、通っていた幼稚園のバスの運転手に手品を仕掛けられます。卵を入れた帽子をかぶせられそうになったのです。幼いMASARUさんがたじろぐと、運転手は黙ってウィンク。帽子からは紙ふぶきと鳩が飛び出しました。MASARUさんいわく、「ウィンクの瞬間、”大丈夫だよ”って声が聞こえたんです。手品そのものではなく、この瞬間こそが魔法でした。その日、僕は両親に”将来は魔法使いになります”って宣言したんです」。そんなステキな体験が、彼のアーティストとしての原点なのかもしれません。大人になった彼が使う魔法は、ヴァン クリーフ&アーペルの銀座本店のウィンドウの中にあります。閉店後の20時半から深夜2時までが、魔法の時間です。(編集N)#vancleefandarpels #tsubomi #銀座 #installationart
#projectionmapping #masaruozaki #lighttreeproject #publicart

 

WACOCA: People, Life, Style.