会社やめてストリート書道からはじめて、いざ辻堂の古民家で書道教室はじめてみたはいいものの

いかんせん自信がない。
いかんせん実力がない。
いかんせん経験がない。

でも開いちまった。

やっちまったもんだから、生徒さんも二人入ってきたもんだから

やるっきゃない。

んで、頑張るんだけど、

すぐには自信はついてこない、
実力も経験も。

んで、いわゆる 【苦肉の策】の番だ。

自分はたいした先生じゃないんだから

とにかく生徒さんのもつ可能性を引き出すにはどうすればよいかを考え抜いた。

ノートいっぱいにアイデアをメモったりした。

そうして思い付いたことをひとつひとつ、実験していった。(その当時、実験台になった生徒さんには申し訳ないけど(^-^; )

海が近くだから、海まで連れてって、うちわに書を書くワークショップやったり、

落ちてる石や葉っぱに書いたり。

とにかくいろいろやった。

それをメルマガやホームページなどで記録用もあって公開してた。

すると生徒さんが全国から集まってきた。

やがてそれを見た光文社の小松さんが本を出してみませんかとオファしてくれて、本なんて書けないと言ったけど、大丈夫です、と押されて書いてみた。

僕の書に対する思い、教室で経験してきたこと。おもいついたこと、未来の書の姿。 【書を書く愉しみ】という本だ。

これがなぜか、受験問題などにいろいろ使われることになったり、新聞でいい感じの書評をもらったりしてヒットしてしまった

そしてこの本を見た日テレのプロデューサーが世界一受けたい授業の担当で、そこでこの本の内容で番組で授業してみませんか?とオファ。

出てみたら視聴率が20%を記録。

それからいろいろ広がっていった。

いかんせん自信がなかったことがよかったのだと思う。

いかんせんという言葉を使いたいだけかもしれないけど

いかんせん、自信がないことが苦肉の策に繋がり、光明が。

自信がないことは素晴らしいと言いたかったんだ。

いかんせん双雲

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