先日、
大人の社会科見学に行って来ました。

創業1918年、新宿で101年続く江戸小紋の廣瀬家。案内してくれたのは四代目廣瀬雄一さん。どこか軽やかで抜け感がある彼は、聞けば、シドニーオリンピックのウィンドサーフィン強化選手にも選ばれた経歴を持つツワモノ。今は四代目に収まりつつ、若く瑞々しい感性で、日本の伝統技術「江戸小紋」を、なんとか多くの人に知ってほしい、海外にも良さも知ってほしいと、試行錯誤、東奔西走しておられます。ファッションの中枢フランスでのイベント出店も積極的に行い、出店に当たっては、フランス人が好みそうな(エルメスのような)柄をチョイス、着物は難しいと感じる人のため、ストールにしてプレゼンテーション。大反響だったそうです。因みに、あの有名なモノグラムのルーツは江戸小紋なんですって。何だか誇らしい。

廣瀬家には、江戸時代から受け継がれた江戸小紋の型紙が、実に1万2千枚以上、大切に保管されています。回を重ね消耗され、型を抜く職人も激減していて、今ではもう再現できない模様もあるのだとか。また、ボストン美術館には、当時、海外流出してしまった幻の型紙も所蔵されているのだそうで。み、見たい…。というか、廣瀬さんに見せてあげたい。どなたか、偉い人、そんな旅番組プリーズ。

保管室に上がって旧い型紙を見せてもらっていて気がついた。型紙を包んでいる新聞の日付が1998年1月15日。なんと!今日と同じ日付!20年後の同じ日にここを訪れるなんて、なんたる奇遇!なんという引き寄せ!江戸小紋とのご縁を感じた瞬間でした。

写真5枚目の裃は、お武家さんから資料として譲り受けたもの。写真では分かりにくいですが、よーく見ると鮫小紋柄です。10枚目は、なんだか惹かれてしまった林檎柄の小紋。これでお襦袢でも誂えようかしら。

7枚目のストールは、今春夏の新作。
青海波の柄で素材は絹100%。軽いのにほんのりあったかくて肌触り抜群。冷えとり教で絹信者の私にはぴったりのストール。今年大活躍しそうです。日本橋三越と銀座三越の和装小物売場で販売してるそうなので、ご興味ある方はぜひ。

長くなりました。インスタは文字が小さいので読みにくくてごめんなさい。江戸小紋にまみれ、興奮しきりのひつこの姿が伝われば幸いです。

ではみなさま、今日も一日笑顔でね。
いってらっしゃい!
#江戸小紋
#廣瀬雄一
#ワンちゃんの名前もコモン

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