作家・京極夏彦の同名小説を原作とした映画『死ねばいいのに』が、奈緒主演で映画化され、7月3日より東京・テアトル新宿ほか全国で公開されることが決定。あわせてティザービジュアルと特報映像が解禁された。

 本作は、現代社会を舞台にした異色のミステリー。謎の女性・渡来映子が、死んだ“亜佐美”について関係者を訪ね歩き、断片的な証言を集めていくことで、ひとりの人物像と真実が浮かび上がっていく。刺激的なタイトルが印象的な一方で、「生きること」を問いかける深いテーマが描かれる。

 主人公の映子を演じる奈緒は、従来のイメージを覆すアウトローな役柄に挑み、新たな表現の境地を切り拓く。監督は映画『マイ・ダディ』の金井純一、脚本は『桐島、部活やめるってよ』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した喜安浩平が務める。

 映画化にあたり京極は、「言葉と言葉の隙間から、こんなにも遠くを見通せるものでしょうか。会話劇が想起させる景色と、ある意味同じであるのに、まったく見えなかった風景が広がっていました」とコメント。一方で、「今となっては、このタイトルが足を引っ張るのではないかと案じています」と、その過激さが持つリスクにも言及している。

 金井監督は「初めて原作を読んだ時の印象は、タイトルの過激さから想像していたものとは全く別のものでした。『死ねばいいのに』というせりふによって、逆に『生きること』を力強く勧められるという切り口に、これは俳優の演技を通して映画として世に出して勝負してみたい作品だと思いました」と語る。

 奈緒も「この映画を撮影した幻のような日々、空、風、出会い。その全てが、『私は今、生きたくて生きている』という事に気づかせてくれました。このタイトルが持つ謎を、皆さんに解いていただけますように」とメッセージを寄せた。

 解禁されたティザービジュアルでは、目を見開き、何か言葉を放っている映子の表情を大胆に配置。また、特報映像では、死んだ亜佐美について尋ね歩く映子の姿が収められている。柔和な表情で「亜佐美のことを聞かせてもらいたいんです」と問いかけながら、徐々に牙を剥き出し、時に無神経に、そして執拗に相手を追い詰めていく姿が収められた。なぜ彼女は亜佐美の過去を執拗に追うのか。そして「死ねばいいのに」という言葉は、誰に向けられたものなのか。観客は証言の断片をたどりながら、揺らぐ真実に向き合うことになる。

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