2025年、若手実力派女優・小芝風花の快進撃が止まらない。7月13日からTBS系でスタートした新ドラマ『19番目のカルテ』では、新米総合診療医・滝野みずきを熱演し、視聴者から「原作のイメージそのまま」「真っすぐで応援したくなる」と高い評価を得ている。主演の松本潤と共演しながらも、その存在感は決して霞まず、物語のもう一つの軸ともいえる成長ストーリーを丁寧に演じている。
しかし小芝風花の2025年は、これだけにとどまらない。NHK大河ドラマ『べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～』では、華やかで哀しみを秘めた花魁・瀬川役を演じ、和装の艶やかさと儚さを併せ持つ繊細な演技に視聴者は魅了された。加えて、Amazon Prime Videoのオリジナルドラマ『私の夫と結婚して』では、裏切られた妻という難しい役どころに挑戦し、涙を誘う感情表現でまた一つ、女優としての深みを見せている。
また、彼女はバラエティ番組でも活躍しており、日本テレビ系『ぐるナイ』の「ゴチになります！」レギュラーメンバーとして親しまれている。ドラマでのシリアスな役柄とは対照的に、バラエティでは笑顔と機転の利いたトークでお茶の間を和ませ、そのギャップがまた魅力となっている。
一方で、その“働きすぎ”が一部ファンやメディアから心配の声を呼んでいる。ネット上では、「最近ずっとテレビで見るけど体調大丈夫？」「ドラマとバラエティ両方は大変そう」といったコメントが多数寄せられている。確かに、ドラマ、バラエティ、CM、雑誌の取材と、あらゆるメディアでその姿を見る機会は増えており、心身への負担も懸念される。
さらに注目されたのは、2024年末に長年所属していたオスカープロモーションを退所し、2025年からは人気芸能事務所トップコートに移籍したことだ。米倉涼子をはじめとした女優陣の離脱が続く中、小芝もまた新たなステージを選んだ。この移籍は、「過重労働からの解放」という意図もあったとされるが、蓋を開けてみれば以前にも増して仕事量が増え、多忙を極めているように見える。
とはいえ、小芝風花がこの状況に苦しんでいるような素振りを見せることはない。インタビューでも「どの作品も全力で向き合いたい」「役を通して成長できることが嬉しい」と語っており、女優としての責任感と情熱が感じられる。むしろ、彼女自身が“今が勝負の時”と覚悟を決めているのかもしれない。
2026年春には、NHK BSで『あきない世傳 金と銀』シーズン3の放送も決定。時代劇での演技も評価されてきた彼女にとって、また新たな代表作になることが期待されている。
このように、ジャンルを問わず多くの作品で異なる顔を見せる小芝風花。その演技の幅広さ、対応力、そして人柄の良さが彼女の魅力をさらに高めている。視聴者やファンはもちろん、共演者やスタッフからの信頼も厚いという。
小芝風花は、2025年という年を象徴する女優の一人として、間違いなく芸能界の最前線を走り続けている。その姿は、努力と才能、そして人一倍の覚悟が融合した“本物の女優”そのものだ。今後のさらなる飛躍が楽しみであると同時に、何よりも健康と心のバランスを大切にしながら、長く活躍してくれることを願いたい。
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