フジテレビ系で2025年4月から放送されている連続ドラマ『人事の人見』は、Travis Japanの松田元太さんが主演を務めるオフィスエンターテインメント作品です。松田さんは、地上波ドラマ単独初主演、ゴールデンタイム初主演、フジテレビ系連続ドラマ初主演と、三つの初挑戦を果たしています。
本作は、長い歴史と輝かしい実績を誇る文房具メーカー「日の出鉛筆」の人事部を舞台に、主人公・人見廉(ひとみれん)が社員のさまざまな問題と向き合っていく物語です。人見は、海外からヘッドハンティングされたという噂で入社しますが、実際には人事に関する知識は皆無に等しい“おバカでピュア過ぎる男”。ビジネスマナーや事務能力がないだけでなく、社会常識に欠ける、忘れ物をするなど、全てにおいて抜けすぎています。しかし、素直すぎるほど素直で、とんでもなく情に厚く、なにより人が好き。常識にとらわれないため、突拍子もない解決策を提案するので、社内で波風を立て、人事部の面々からあきれられることもありますが、なぜか結果的に問題を解決したり、相談者の悩みを解きほぐしたりします
松田さんは、この役柄について「『人見廉というキャラクターは松田元太だな!』と思いました。自分と重ね合わせながら、演じられる役でありながら、その中に意外なギャップがあったり。人見は人を助けようとする思いもあるのかもしれないですけど、楽しむこと、真剣に取り組むということが軸にあるんだと思います」と語っています。
脚本を担当する冨坂友さんは、松田さんに直接ヒアリングをしながらキャラクターを作り上げました。その結果、シリアスな会話のなかでも、松田さんが普段よく使う「マジっすか」、「ガチっすか」といった台詞も取り入れられ、よりリアルなキャラクターが誕生しました。
また、ヒロインの真野直己役には前田敦子さんが出演。真野は、日の出鉛筆の人事部に配属されて3年の女性社員で、体育会系気質で営業や商品開発部の力が強く、管理部門がないがしろにされがちな現状を憂い、「真っ当で正しい労働環境」に変えるために、日々奮闘しています。秀才で常識人だが、融通が利かず、周りと衝突することも多い。「海外から人事のエキスパートが来た」といううわさに期待していたが、いざ人見がやってくると、人事に関する知識が皆無なことにガッカリ。それどころか、人見の非常識さにイライラも募ります。一方の人見は、真野のことを、「正義感があってめちゃくちゃ立派な人」と尊敬し、真っすぐな性格に好感を抱いています。そんな人見の型破りで自由な発想に、常識人の真野は「実はすごい人なのかも?」と見直したり、「やっぱりただのバカ……?」と頭を抱えたりと振り回されながらも人事部チーム一丸となって奮闘します。
松田さんの演技経験はまだ少ないため、ファン層以外は「演じているところを見たことがない」という人が多いかもしれません。しかし、彼の明るくピュアなおバカキャラはこの1年あまりで急速に浸透し、バラエティ番組などでの活躍もあり、多くの視聴者に親しまれています。その本人が「人見廉は松田元太だな」と語っているほか、脚本家・冨坂友さんが彼に直接ヒアリングしてキャラクター造形しただけに、多くの視聴者はオーバーラップして見ることになるでしょう。
『人事の人見』は、松田元太さんの魅力を最大限に引き出すために作られた“当て書き”ドラマであり、彼の天性の才能と計算力が光る作品です。彼の演技が、視聴者にどのような影響を与えるのか、今後の展開が楽しみです。