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今から27年前の1998年1月クールの連ドラで大ヒットした「きらきらひかる」の当時のOP主題歌のMr.Children『ニシエヒガシエ』+当時の特徴的な提供読み+提供テロップまでのセットです!
当時連ドラをよく好んで見ていた私のような視聴者さんなら、多分この「きらきらひかる」も見ていたはず!
原作は郷田マモラさんの漫画で、前年の「踊る大捜査線」での本田すみれ役で本格ブレイクの兆しを見せ、満を持してのゴールデン連ドラ単独初主演だった※ 深津絵里さん演じる新人監察医の成長を描くものでした。
ただ原作と設定が同じなのは主人公だけで、他の登場人物の設定は、「メインの登場人物がみんなバリバリ働くキャリアウーマン」(松雪泰子さんの女刑事役以外の2人も医療者という意味では俗的に言えばキャリアも同然)という”素地”があった為、かなり異なっていたようです。
ただ、当時はTVの情報といえば「ザ・テレビジョン」「TVガイド」などの雑誌くらいのもので、インターネットもまだWindows98が出る直前で、やっと一般にPCでのネットが知られ始めた頃(普及はまだ先)でもあり、当時の視聴者は、そんな細かい点は気にして見てはおらず、そのTV連ドラで描かれた物語を支持していました。
また忘れてはならない主題歌は、当時「BOLERO」発売後に活動休止中だったはずのMr.Childrenの「ニシエヒガシエ」。
今作は他の全ミスチルのシングルの中でも「異彩中の異彩」とも言えるシングルでした。
これは誤解を恐れずに独自見解で言うと、ミスチルの曲は、大きく分けると「3タイプ」に分かれていて、
①「君がいた夏」(1992年)「CROSS ROAD」(1993年)「Sign」(2004年)「HANABI」(2008年)などのような「等身大ソング」
②「Tomorrow never knows」(1994年)「【es】 ~theme of es~」(1995年)「花 -Memento Mori-」(1996年)などの「(ともすれば上から目線になってしまう)荘厳なメッセージ・ソング」
③「everybody goes ~秩序のない現代にドロップキック~」(1994年)「シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~」(1995年)「名もなき詩」「マシンガンをぶっ放せ」(1996年)や、今回の「ニシエヒガシエ」などのように「ぶっきらぼうに歌い社会に対して矛盾のおかしさを投げつけるような歌
※1「名もなき詩」や「everybody goes」はいわゆるジャケットやメンバーの写真などを(各オンエア局が)独自に組み合わせた「プロモーショナルクリップ」しかない為、URLはなし。
※2「マシンガンをぶっ放せ」にいたっては、本来アルバム「深海」収録曲のリカット+シングルバージョン(アルバムでは前曲からの音が残っている違いがある)であった事や、(各局が独自に作った映像でも)メンバーの写真すら使用しておらずPVは存在しないも同然+ライブでは2回だけ披露されたが公式では未公開なので同様。
に大別されると私は思っていまして、今作はこの中の「③」ですね。
またこの「きらきらひかる」は、当時富士連ドラでの中でも異彩を放っていた、山口雅俊プロデューサーの作品。
冒頭で「特徴的な提供読み」と書きましたが、実はこの山口雅俊プロデューサーの連ドラの時には、提供読みが「(ドラマタイトル名)は…の提供でお送りします」と、普通なら入らないタイトル名を提供読みに入れる事でも有名でした。
これは当然ながら後述している「タブロイド」や、当時新人女優だったミムラさんを主演に抜擢した「ビギナー」などでも同様でした。いわゆる「めちゃモテ」や「LOVE×2あいしてる」の提供読みで「”LOVE×あいしてる!”は…」とやっていたのと似た※方法ですね。
※「似た」になるのは、「LOVE×2あいしてる」の時には、MCのKinKi Kidsの2人やレギュラーの吉田拓郎さん・篠原ともえさん達本人が提供読みをやっており、連ドラ内での「タイトルあり提供読み」は別のナレーターや富士アナがやっていた為です。
これも以前、「きらきらひかる」第2話の番宣CMがあった動画の概要欄↓で触れましたが、
山口雅俊プロデューサーのドラマは毎回豪華ゲストが出てくる依頼人に依頼された荷物を届ける「届け屋」(縦軸として記憶喪失の主人公の謎が徐々に解かれていく)を描いた「ギフト」や、
常盤貴子さん主演のタブロイド紙の世界を描いた「タブロイド」(終盤で”裏主演”とも言える真田広之さん演じる最初は冤罪が疑われていた「真壁」にどんでん返しがありましたね)など、日本社会に斬り込む内容が多く、これまでの富士連ドラの傾向とは明らかに違う「社会派連ドラ」のカテゴリを作り上げました。
山口雅俊プロデューサー担当のドラマは、あとは「ロング・ラブレター~漂流教室~」や月9の「ランチの女王」(今や当時の出演者が主演級ばかりになった)など「ハズレが少なく」、いずれも見ごたえのあるものばかりでした。
「ギフト」で起用していた小林聡美さんと「ギフト」最終回の依頼人ゲストであった鈴木京香さんを再び起用するなどの、「ヒット作に出ていたキャストを速攻で再起用する富士・共同テレビキャスティング方式」(笑)も忘れてないところも抜かりなかったようです(笑)
その「ハズレのなさ」は視聴率という結果にも如実に現れており、「きらきらひかる」の最高視聴率は最終回の19.5%とわずかに20%超えはならなかったものの、再放送でも支持を集め、続編も「2」と「3」の2回制作されました(1999年の続編第1弾「きらきらひかる2」で20%超えを達成)。
※当CHでも出している「ベストフレンド」や伝説の連ドラ「悪魔のKISS」も主演でしたが、
「悪魔のKISS」では、実は同時メインだった奥山佳恵さん、速攻で封印(放送当初は再放送されていたものの所属のスターダストが版権を買い取ってオンエア不可能にしたと推測されている)されてしまった体当たりヌードもあった常盤貴子さんとの「トリプル主演」扱いで、キャストクレジットも他キャストとは別に、3人連続でメインキャストとして「同格扱いで」映像を流すように※していました。
※ ↓でOPだけを抜き出したものが別ショート動画であり、これでよくわかると思います。私も本放送時と再放送時(共に全話ではないが)のOP動画は良好な状態で残っています。
また「ベストフレンド」の時もクレジット表記でわかる通り、松雪泰子さんとの「W主演」扱いだった為、ゴールデン単独主演としては「きらきらひかる」が初となります。
また厳密にいえば、深津絵里さんはまだ無名の時の1990年の「パラダイスにっぽん」という作品で主演をしていたそうですが、私も全く知らず何の作品かもわからない正体不明作で(笑)、一般的にこれは「ノーカウント扱い」なのでは?と思われますね…
また、深津さんは、「最高の片想い」「踊る大捜査線」や、
直近でも「成田離婚」など、主演の脇で輝く「助演」が本当に多く、なかなか主演の機会に恵まれていませんでしたが、この1998年の「きらきらひかる」の大ヒットで、主演女優の仲間入りを果たす事になります。
#ミスチル #深津絵里 #鈴木京香
1 Comment
篠原涼子は鈴木京香の妹役でした。