タイトル 富嶽百景〜遥かなる場所〜
原作:太宰治
執筆前後(wikipediaより)
1938年(昭和13年)7月上旬頃、太宰の身の回りの面倒をみていた中畑慶吉と北芳四郎が、井伏鱒二に太宰の結婚相手の世話を依頼する。井伏の広島県立福山中学校(現・広島県立福山誠之館高等学校)の同期生の弟が東京日日新聞の記者をしており、そこからたどる縁で甲府市に住む石原美知子との結婚話が始まった。美知子は地質学者・石原初太郎の四女で、山梨県立都留高等女学校(山梨県立都留高等学校の前身の一つ)の教諭を務めていた。
1938年(昭和13年)9月13日、太宰は、井伏鱒二の勧めにより山梨県南都留郡河口村(富士河口湖町河口)の御坂峠にある土産物屋兼旅館である天下茶屋を訪れる。井伏は7月末頃より天下茶屋に滞在していた。
あらすじ
小説家の修治(塚本高史)は、筆が進まず、鬱々とした出口の見えない日々を送っていた。ある日、富士の見える「天下茶屋」で執筆活動をしている先輩小説家の井伏(綾田俊樹)に誘われ、心を新たにその地へ向かった。天下茶屋での女将さん(小橋めぐみ)や娘さん(小林涼子)、地元の人々との触れ合い、さらに井伏の紹介でお見合いすることになった美知子(田丸麻紀)との出会いにより、修治の心に少しずつ変化が生まれていく。そんな修治を、変わらぬ姿で見つめる富士。月夜に浮かぶ富士は、美しく凛として聳え立つ……。
修治:塚本高史
美知子:田丸麻紀
娘さん:小林涼子
女将:小橋めぐみ
田辺:中山卓也
新田:嶋尾康史
井伏鱒二:綾田俊樹
監督:秋原北胤
原作:太宰治
制作:ヒロシ 田原雅夫 堀川早苗
撮影:生本訓昭
音楽:クリヤ・マコト
音声:阿尾茂毅
照明:古山幸治