2大会連続5度目の全国制覇を達成した藤枝順心高校サッカー部。そこには彼女たちの絆の物語がありました。
1年前、2020年春の卒業式です。先輩たちとの別れに涙を流していたのは当時2年生の柳瀬楓菜キャプテンでした。
<柳瀬楓菜主将>「今の3年生が残してくれたものをしっかりと受け継いで、自分たちの代でも日本一をとれるように頑張りたい」
そんな泣き虫キャプテンの心の支えとなったのは高尾真莉奈選手です。実は小学生のころ愛知の同じチームでプレーしていた二人。その後県をまたいでここ静岡で運命の再会を果たしました。しかし高尾選手は1年生の時から膝のけがに苦しんでいました。そんな二人が目指したもの。それは二人でピッチに立って日本一になること。
<柳瀬楓菜主将>「一番いい景色を一緒に見たい」
<高尾真莉奈選手>「楓菜を日本一のキャプテンにして終わりたい」
一番いい景色を二人で見るために臨んだ決勝戦。高尾選手は後半から途中出場。二人でピッチに立ちます。そして迎えた後半18分。
<実況>「高尾真莉奈、けがを乗り越えて、この決勝でゴールを決めました!」
力強いシュートを放った高尾選手の膝には二人の約束が刻まれていました。
<柳瀬楓菜主将>「テーピングに一緒に頑張ろう日本一をとろうと思いを込めて書きました」
書いてあったのはやっぱりあの言葉。「2人でピッチに立って日本一に」強い絆が最高の夢を叶えました。
そして、連覇の舞台裏にはもう一人の選手の存在がありました。
<実況>「キャプテン柳瀬楓菜の手には8という文字が書かれています。この8は磯部美夏さん。同じ3年生がピッチに立つことができませんでした。12月13日、前十字靭帯の断裂があって結局ピッチに立つことができませんでした」
試合前には磯部選手のユニフォームを掲げ気持ちを一つに戦ってきました。そして歓喜の瞬間。スタンドに掲げた「8番」は仲間と掴んだ栄光の証でした。
藤枝順心の連覇を支えたのはサッカーに青春をささげた女子高生たちの固い絆でした。
#みなスポ 1月16日放送