霧雨が肌に落ちる
小さな刺激が

気持ちいい

目を瞑るとその感覚が首筋から
胸を伝って脇をくすぐり
腰骨まで下りると
鼓動が少しはやくなる

そんなはずもない
辺りは静かで
胸の音が大きく耳に響く

渋谷の街の喧騒のなかひとりだった

傘がないこと

なんて無防備で

はだかだった

その時間にだけにある
別の次元のできごとに興奮していた

#傘がないこ
#霧雨の昼下がり
#きっと甘い蜜のような友人のせい

#瞬間的シックスセンス

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