生い立ちを書く。
もう31歳だしみんなに知られてもまあいいかと思い、ふいに書きはじめる。昔の記憶なのでぼやぼやの嘘かもしれない。
出来るだけマイルドにしておこう。
0歳からモデルとして働き始めた、私は覚えていないがデビューは0歳数ヶ月だったらしい。赤ちゃんモデルとして仕事をもらっていた。母はフジテレビで働いていた経歴を持ち、その後手作りの洋服の雑誌でデザイナーとして賞を獲り、その洋服のモデルとしても沢山の仕事をした。事務所に所属していたがだいたいの仕事は母と二人きり、時間が合えば父が来た。幼稚園の頃は忙しかった。モデルやらCMやらいろいろ出た。子供服の撮影場所には必ず子供が大勢いるので、この世の中の子供全員がこういう仕事をしてると思い込んでいた。幼稚園で撮影の話をしたところクラスの子と噛み合わなくて、もしかして特別なこと?と気づいたのをはっきり覚えてる。幼稚園の年長さん、かもめ組だった。仕事で全然幼稚園にいけなかった。たまに行くとドラえもんズごっこに誘われた。私はいつも緑のサッカーするドラえもんの役だった。「ドーラ!」とか言いながらサッカーボールを蹴るふりすれば英雄みたいに歓声が沸いた、意味不明だった。たまに入るお母さんごっこは赤ちゃんだらけで、1人のお母さんに対して15人くらい赤ちゃんがいて私もいつも赤ちゃんばかり割り当てられて「おかーさん、えーんえーん」って大声で泣くだけだった。おかあさん役の子に嫌われていたから、だいたい泣いてるだけだった。沢山の幼稚園児が床に寝転がってお母さんの園児に助けを求めてるという不思議絵図。とりあえず合わせてやった。「えーんえーん」そんなことしてると本当のお母さんが迎えに来て私は幼稚園から撮影に行った。赤ちゃんから働く幼稚園児になった。綺麗な洋服を来てスタジオで写真を撮られた。幼稚園のスモックがとても嫌いだった。ダセエと思ってた。黄色い帽子も超ダセエ。好きな男の子に手紙を書いた。ませてると母親に怒られた。手紙くらい書いてもいいだろ。なかよしとりぼんも買ってた。セーラームーンがキスをしていた。こんなの読むなって母親に怒られて捨てられた。幼稚園なんかくそふぁっきん。働いてるんだからセーラームーンのキスくらい許せ。

#私小説
#ぼやぼや私小説
#続きもかなり長くあるので読みたい気持ちのある人はいいねとコメントを

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