【山岳妖怪図鑑】妖怪カロリーもどし
有素運動が中心になる登山は、カロリー消費も激しくダイエットに有効だ。痩せるために登山を始めたという人も少なくないだろう。たっぷり山を歩き、気持ちのいい汗をかき、下山後に温泉に入ってワクワクしながら体重計に乗る。そして多少でも減った体重を見てガッツポ ーズ。その後、軽食でも食べて帰ろうかって段階で、その恐ろしい妖怪「カロリーもどし」は現れる。
そいつは主に体重が落ちて浮かれた登山者の耳元に出現し、「がんばったね。おめでとう。今日くらいは自分にご褒美をあげてもいいんじゃない?」と囁く。そこであなたが強い意志で「やめろ! これからチキンサラダを食べるんだ! ほっといてくれ!」と言ったところで時すでに遅し。
カロリーもどしは“ささやき女将”のように「それはない。それはない。頭を真っ白にして」と囁き続ける。すると不思議とあなたの頭から罪悪感が消えていき、意志に反して思わず「チャ……、チャーラーセット大盛り! 餃子付きで!」と注文してしまうのだ。こうして結局、山で失った以上のカロリーを摂取する羽目となり、登山前より体重が増加してしまうのである。
登山ダイエットの核心部は下山後にあり。そこを乗り切った者だけが、結果にコミットする道を切り開けるのである。
文・イラスト/ユーコンカワイ @yukonkawai
(PEAKS 2019年8月号 No.117より)
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