ウエアをどう使いこなすか、それが大事!
雪山ウエアリング術~森林限界以上~

教えてもらったのは…
「エルク」店長・中込真太郎さん

風や雪、ときには雨にもさらされる森林限界以上の稜線であれば、アウターはハードシェルの着用が基本となる。ベースレイヤー、ミドラーは保温力があり、なおかつ汗抜けの良さも考慮して選ぶことが大事だ。
「ベースレイヤーは通気性や速乾性がありつつも適度な保温力がある肌面がグリッド状の化繊ベースレイヤーが使いやすいです。その下にファイントラックのドライレイヤーウォームのシャツを着用すれば、初冬や残雪はミドラーなしでも平気なほど。ただ、寒がりな人はウールのベースレイヤーでも良いと思います。ミドラーは停滞時暖かく、行動時は余計な熱を放出してくれるアクティブインシュレーションがおすすめ。この上にハードシェルを着用すればレイヤリングの完成ですが、天気が良ければシェルは着なくても平気ですね。パンツは晴天時でも天候の急変に備えて、ソフトシェルよりもハードシェルがベターです。パンツの下には厚めのタイツをはいておくと冷えにくくて安心ですね」

写真1:着用しているもの
【HARD SHELL】アークテリクス/ベータ SV ジャケット(¥84,700)、アークテリクス/ベータ AR パンツ(¥63,800)
@arcteryx_jp

【GLOVE】ブラックダイヤモンド/ソロイスト(私物)
@blackdiamond

【BASE LAYER】ザ・ノース・フェイス/エクスペディショングリッドフリースフーディ(¥17,600)
@thenorthfacejp

【INSULATION】アークテリクス/アトム LT フーディ(¥35,200)

【UNDERWEAR】ファイントラック/ドライレイヤーウォーム ロングスリーブ(¥5,940)

【TIGHTS】ファイントラック/メリノスピンサーモタイツ(¥9,130)
@finetrack_jp

【SOCKS】フィッツ/ヘビーエクスペディションブーツ(¥3,256)
@kenkosya

写真2:オプション1「ベースレイヤーを重ねてさらに暖かく」
ファイントラック/メリノスピンサーモロングスリーブ(¥9,130)
適度にフィットするシルエットなので重ね着しやすい。これ1枚で保温力が一気に上がる。

写真3:オプション2「シビアな気候ならバラクラバを」
ファイントラック/バラクラバビーニー(¥8,140)
ビーニーとの一体型。口の部分にフレームで立体的になった呼吸用の穴があり、呼吸がラクにできる。

ザ・ノース・フェイス/ミッドウェイトバラクラバ(¥8,250)
メインにグリッドフリース、首周りに厚手のフリースを使用。通気性と保温性のバランスに優れる。

写真4:オプション3「強風時はサングラスからゴーグルへ」
ボレー(私物)
フランスのアイウェアブランド、ボレーのゴーグル。中込さんの私物でスノーボードでも愛用。

写真5:オプション4「中綿たっぷりの保温ウエアも」
マウンテンイクイップメント/パウダーデュベ(¥31,350)
ダウン量200gで高い保温力を発揮する定番ジャケット。スタッフバッグにコンパクトに収まる。

文◉編集部 Text by PEAKS 

写真◉武部努龍、編集部 
Photo by Doryu Takebe, PEAKS
@doryu_3754

*PEAKS No.144 2021年11月号 P026-027掲載*

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