【YAMATABI ROUTE GUIDE】Vol.005
信濃の富士山、黒姫山の火口をぐるっと

大橋登山口〜新道分岐〜しらたま平〜黒姫山〜峰ノ大池〜新道分岐〜大橋登山口

日帰り
歩行時間:7時間20分
総距離:17.9km

すっくと空へ立ちあがる容姿から「信濃富士」ともいわれる黒姫山。標高2,053mの火山は、眺めてよし、歩いてよしの知る人ぞ知る日帰り登山の名峰だ。

登山口から歩くことわずか10分で古池と呼ばれるため池に出る。ここが気持ちいい。山頂を目指さずにここだけ歩きにくるハイカーもいるほど。水面には黒姫山の山容が浮かび、春には高山植物が咲き誇る。新・花の百名山に選ばれた所以である。

冷たい沢水で喉を潤し、新道分岐からいよいよ稜線へと続く急登へ。山頂から続く稜線に乗ると、森の急登はなだらかな笹原歩きとなり、視界はバーンと戸隠連峰、飯綱山へ開け、急登の疲れを吹き飛ばしてくれる。山頂からは富士山がみえることも!

肩から外輪山の内側にさまよう七ツ池へと下る。牧歌的で静かな湿原は、おもわず昼寝を誘う心地よさ。ここにテン場があったらなあ。美林あり、火口原あり、池塘ありとコンパクトながらもバリエーション豊かなサーキットトレイルである。

■1枚目
古池と黒姫山。キレイな円錐形をした山容は、まさに信濃富士。

■2枚目
黒姫山山頂からの眺め。麓の町は信濃町。志賀高原や北アルプス、南アルプス、八ヶ岳連峰まで見渡せる。

■3枚目
黒姫山と同じく北信五岳のひとつで、信越トレイルの起点となる斑尾山からみた黒姫山(左)。右は百名山妙高山。左下に広がるのは野尻湖。

【アドバイス】
一年を通して四季折々の山の醍醐味を感じられる。しかし、冬季は積雪状況に要注意。道中には水場も小屋もない。山頂部は森林限界より上で逃げ場がない。急な天候悪化には注意しよう。

【アクセス】
大橋登山口へは上信越自動車道信濃町ICから車で約15分。登山口には3台、ちょっと離れた大橋には10台分の駐車スペースがある。前泊するなら戸隠キャンプ場がおすすめ。

文・写真◉森山伸也 @shinya_moriyama

​​*PEAKS No.98 2018年1月号 P071掲載*

#PEAKS
#山旅ルートガイド
#山旅
#ルートガイド
#日帰り登山
#信濃富士
#黒姫山
#peaks編集部
#登山雑誌peaks
#mountain
#mountaineering
#mountaintrip
#magazine

WACOCA: People, Life, Style.