#Esquire_2021SSFashion Vol.9
「2021年春夏も注目度の高い色、『ピンク』をまとったセレブたち」

パステルカラーは今季のトレンドの1つですが、中でも近年注目度が高い色が「ピンク」です。

しかし、”女性的”とジェンダー規範に束縛されたものだと理解していても、この色を取り入れることを、異端児的に感じられる方は少なくないでしょう。

男性と「ピンク」という色の関わりには、ちょっと複雑な歴史があります。

F・スコット・フィッツジェラルドの小説『華麗なるギャツビー』の主人公、ジェイ・ギャツビーが犯した最大の失敗の一つは、人妻であるデイジー・ブキャナンに対する行いではありません。明らかに、彼のスーツのチョイスだったのです。ギャツビーの恋敵であるトム・ブキャナンは、「オックスフォードを出ている? ピンクのスーツなんかを着るヤツが!」と言い、ギャツビーに色についての知識がないことを揶揄しています…。

とは言え、ピンクが常に少女の色だとみられていたわけではありません。実際に、その反対だった時代もあります。

ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)の博物館の研究者ヴァレリー・スティール氏は、2013年刊の米『アトランティック』誌に「18世紀には、花の刺しゅうがついたピンクのシルクシャツを着ることは、男性らしいことだったのです」と語っています。ピンクは、「戦い」を象徴する色と見られていた「赤」に準ずるものとしてみられていたのです。

ピンクとブルーはその後、赤ちゃんの性別を表す色として使われるようになり、何十年間もバービー人形やサニタリー製品の色として、さまざまなピンクが使用されてきました。このことから、大抵のストレートな男性は避ける色だったのです。

しかし近年になって、ピンクは次第にメンズウエアに取り入れられるようになり、ランウェイでも復権の様相を見せているのです。

2019年春夏コレクション頃からランウェイで見られるようになり、レッドカーペットでもセレブたちがピンクのスーツを着用するようになりました。そしてそのブームは2021年春夏にも引き継がれています。

柔和な印象にしてくれる、パステルピンクをまとったセレブたちの装いを参考に、あなたも今季挑戦してみてはいかがでしょうか。
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