向田邦子さんの書かれる文章を読みながら(読んでいるのは、空から降ってきた短冊)
言葉の力というものについて
深く考えてしまった。
向田邦子展の会場の中で
黒柳徹子さんと話す向田さんが
「書くということは、思うこと、考えることの
ほんの先っぽにある小さな小さな部分で
大部分は考えること、感じることに支えられている」というようなことを話されていた。
本当にそのとおりだ。
言葉は降りてくるものかもしれないけれど、それを支えているのは
その人の思考、感覚、想いの深さ。
自分の言葉をもっているひとは
ほんとうにすてきだ。
私は絶対に、今後、自分の人生で、
思いもしないことや、
調子のいいことを適当に喋ったりしないと決めた。自分の言葉で、自分だけの言葉でちゃんと
想いを伝えられる人でありたい。
そう決めた。
そう決めたらなんだか
心のモヤモヤが晴れた。

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