アメリカでの人種差別や警察による暴力への抗議行動の歴史、それらを理解するため観るべき映画5選 【#FridayNightMovies】抗議デモ運動、BlackLivesMatter、暴動…これらはついここ数週間のうちに起きはじめた問題ではありません。ジョージ・フロイド事件をきっかけに、この長い歴史について再びそして深く、さらに早急に考え直すべきだと再確認させてくれたのです。

これまで多くの映画が人種差別に関する歴史を描いてきました。ここでは米国における人種抗争・抗議・警察の不正・略奪・怒り・差別など、数々の歴史を記録した映画をそろえました。これらを今一度目を通すことで、自分の内面にもグレート・リセットをかけてみてはどうでしょうか?

1.『フルートベール駅で』(2013年)
『クリード 炎の宿敵』や『ブラックパンサー』などで名を馳せる以前、ライアン・クーグラー監督はこの作品でマイケルB.ジョーダンと組んでいました。
2009年1月1日にカリフォルニア州で発生したオスカー・グラント三世射殺事件を題材にした作品であり、物語は若い男性が白人警官に取り押さえられるところから始まります…。 2.『デトロイト』(2017年)
これまで『ハート・ロー』、『ゼロ・ダーク・サーティ』などを手掛けてきたキャスリン・ビグロー監督による、オスカー受賞作。1967年に、デトロイト暴動の最中に起きた事件を題材にした作品になります。
ベトナム戦争を背景に、アフリカ系アメリカ人公民権運動が盛んになったデトロイトではこの年、継続的な抗争が繰り広げらるようになります。そして警察と軍隊による暴力が、次第に激化していったのでした…。
この映画では、ミシガン州デトロイト市内のホテル、アルジェ・モーテルで起こった事件に焦点を当てています。同事件では3人のアメリカ人が亡くなっており、3人の警察と警備員は起訴されたものの、無罪判決が下されています。

3.『ヘイト・ユー・ギブ (The Hate U Give)』(2018年)
アフリカ系アメリカ人が持ち続ける怒りの一面が、少しでも理解できる作品と言えるでしょう。若者が、人種や階級に関する歴史や状況を知り、自らが置かれている状況を理解したとき、どう感じどう対応していくのか…が描かれていきます。
裕福な白人と同じ予備校に通い勉強に励む、貧しいアフリカ系アメリカ人の若い女性の目線で物語は進んでいきます。しかし、ある日、幼馴染の黒人青年が警察の手により銃殺されてしまいます…。
そこで彼女は自分は白人と黒人、2つの世界で生きているということに気づき始め、行動を起こすのでした…。 4.『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989年)
「アフリカ系アメリカ人の視点からの映画づくりが最も上手い」と評されるスパイク・リーの監督作品です。この作品の他にも、彼が手掛けた作品がいくつかありますが、そのほとんどすべてがおすすめしたいものです。
そんなスパイク・リー監督が手掛けた作品の中でも、最も巧妙で複雑な映画がこちらになります。
真夏の暑さの中、アフリカ系アメリカ人の貧しい地域の生活に焦点をあて、日常の中にある怒りや暴力を描くことによって、理不尽な都合がわかり易く描かれています。

5.『ゲット・アウト』(2017)
ジョーダン・ピール監督は、オリジナルの手法で人種を題材にした新たなジャンルを構築することにより、「今日の抗議デモを大きく後押ししている」と考えられています。
裕福な家庭で育った白人の女の子が、黒人のボーイフレンドを家族に紹介するところから物語は始まります。夜になるにつれて、アフリカ系アメリカ人の身体的優位性をはじめとする小さな人種差別主義者のようなコメントが次第に出はじめます。
そうして催眠術をかけられると、恐怖の体験が待ち受けていたのでした…。 @esquirejapan では、毎週金曜日に金夜から夜更かしして見たくなるような映画・ドラマを厳選してお届けしています。

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