朝起きた時、疲労を感じるのはなぜ? 睡眠に関する3つの問題とそれが示していること


私たちは平均、人生の3分の1にあたる時間を睡眠に費やしている。睡眠は体が修復され、回復するのを助ける生物学上の基本的プロセスだ。

でもなぜ、翌朝起きた時に疲労を感じ、なかなかすぐに活動できない人が多いのだろう? 一般的な考え方に反し、単に一晩に8時間眠るだけで質の高い睡眠が得られなければ、体内の複雑な修復機能を働かせるには十分ではないのかもしれない。


「夜、質のいい睡眠がとれないと、体が細胞を修復し、脳の機能を通常の状態に戻す機会が十分に得られず、翌日に疲労を感じがちです」と、ロジャー・ヘンダーソン(Roger Henderson)博士は言う。「いい睡眠がとれなかったのは、遅くまで起きていたとか、ちゃんと休まなかったとか、なかなか寝つけなかったことなどが原因かもしれません」


「とはいえ、何時間寝たかという時間数だけが重要なのではなく、睡眠の質が翌日の疲れ具合を左右するということを覚えておくのが大事です。8時間寝ていると思っているかもしれませんが、頻繁に目が覚めて、かなり睡眠が中断されていることに気づいていない可能性もあります。質の悪い睡眠も、睡眠時間が少ないのと同じように疲れを感じさせるのです」

睡眠の妨げになるものとしてよくある3つのトラブルと、それが健康上、どんなことを示すサインなのかについてヘンダーソン博士が教えてくれたので、睡眠に悩みを抱えている人はチェックしてみよう。


【1】 喉が乾く、頻繁にトイレに起きる 
喉が乾いたり、何度もトイレに行きたくなったりしている?

「喉の乾きと頻尿は糖尿病のサインです。糖尿病になると、血液中の糖分(グルコース)が過剰になります。そのため腎臓がその余分な糖分をろ過し吸収するのに過剰な労働を強いられます。もし腎臓の働きが追いつかない場合、余分な糖分は尿に排出され、細胞組織にある水分がもっていかれてしまいます。これが頻尿の引き金になり、脱水症状を起こすこともあります。喉の乾きを潤すためにもっと水を飲むと、さらに尿が出ます」

頻尿は過活動膀胱や尿感染、男性の場合は前立腺の問題が原因の場合もある。膀胱が眠りを妨げているかどうか、かかりつけの医師の診断を受けよう。


【2】いびき、疲労感の持続

「いびきと、常に疲労感があるのは、睡眠時無呼吸のサインかもしれません。睡眠時無呼吸は喉の裏側にある柔らかい組織が壊れ、気道を塞いでしまうために起こるもので、眠っている間に何度も呼吸が止まるのです。そのため、血中の酸素レベルが下がり、二酸化物のレベルが高くなります。これが一晩に何度も起こると、睡眠は断片的になり回復効果もなくなるので、起きた時に眠くて怠い感じがするのです」

自宅で睡眠時無呼吸かどうかを判断するのは難しいが、睡眠専門のクリニックを訪れ、一晩かけて睡眠調査を行うと、しっかりと診断できる。


【3】夜中に頻繁に目を覚ます

夜中に頻繁に目が覚めるのは、グリコーゲン値が低いのが原因かも。

「夜中に不可欠な修復や細胞の再生を行うために、体は肝臓に蓄えられたグリコーゲンをエネルギーとして使います。夜中に、このグリコーゲンは1時間に10gの割合で消耗していき、このうちの65%は脳に使われます」

「もし、このエネルギーが枯渇すると、肝臓は脳に、コルチゾールというストレスホルモンでサインを送り、エネルギー値が十分もとの状態に戻るまで起きているよう、警告するのです。気づいていないかもしれませんが、このプロセスで睡眠が分断され、翌朝、疲労感やエネルギー不足を感じたりするのです」

グリコーゲン低下のせいで夜中に頻繁に目が覚めると思う場合は、ちゃんと規則的に食事をし、空腹状態で寝ないようにすること。夜のスナックとして、バナナやピータツバターを塗ったクラッカー、ひと掴みのアーモンドなどを食べるのもいい。

睡眠や上記にあげた症状についての不安がある人は、かかりつけの医師に相談してみよう。


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