封蠟というレトロな作法を書斎で愉しむ #エルバン の #シーリングワックス 「信書」という用語がある。請求書など、オフィシャルな文書を指すと思われがちだが、郵便法には「特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、又は事実を通知する文書」と規定され、その隠匿や無断開封には罰則がある。他方電子メールは、準文書として扱われる場合があるが、現行法に明確な規定はない。私たちにとって未だ信頼性の高い通信手段は、実は信書、つまり手紙のやりとりかもしれない。 そして、手紙の秘密性を保証するものとして古より使われてきたのが「封蠟」だった。封筒のフラップの先端に熱した蠟を垂らして封をし、差出人を象徴する模様が施された印璽を熱が残る蠟に押す。 21世紀の今日、封蠟は形骸化した、レトロな作法かもしれない。しかし封蠟を施された書状には、唯一無二な、触覚に訴える存在感がある。それは握手を交わすのにも似て、折目正しく、直截な信頼感をもたらす。
https://precious.jp/articles/-/3415
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