幻の自動車ブランド「ヴォアザン」も見られるエルメスの奥深き世界
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「夢のかたち Hermès Bespoke Objects」は、もうご覧になっただろうか? エルメスが培ってきた職人技によるものづくりの妙味を間近で見られる、貴重な展覧会だ。フランス文化に精通するモビリティジャーナリストの森口将之氏が、その内容をリポートする。
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エルメスがスペシャルオーダーという名目でワンオフを手がけていることは良く知られている。ではどんな作品を生み出しているのか。「オブジェ」とも称される遊び心あふれるプロダクトを集めた展覧会が東京で開催される。11月1日から六本木ヒルズノースタワーで開催されている、「夢のかたち Hermès Bespoke Objects」だ。
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ビルの1階に設けられた扉を開けると、目の前にオレンジのトンネルが現れ、奥には「What is your dream?」のメッセージが現れる。いきなりの挑発に応えるしかなく、脇に用意されたテーブルで苦労の末に思いを描くと、目の前の白い壁にその絵がふわっと浮き上がり、掲げられる。エルメスはモダンだと教えられる。
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続いて現れるのはアトリエを再現したスペース。奥には引き出しが並び、引き戸を開けるとスペシャルオーダーにより生まれたバッグが飾られる。鼓やレコードを収めるために製作を依頼したというストーリーからして、常人の発想を超越している。
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その後は欧州の街並みを巡るように細い路地を進みながら、左右に展開されるサーフボードやカヌー、テーブルサッカー、ジュークボックスなど、さまざまなジャンルにエルメスの美意識を吹き込んだオブジェを堪能する。すると突然、石垣や障子に囲まれた和室の中に、人力車が現れた。座席を包む籐や梶棒に巻かれた革だけでなく、車体からフランスで製作したという。
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一方、次の部屋には、第二次世界大戦前のフランス車、ヴォワザンが展示してあった。ヴォワザンは飛行機メーカーとして生まれ、第一次世界大戦後クルマづくりに進出。飛行機造りで培った前衛性や革新性を投入し話題を集めた。展示車両はそこにエルメスによるインテリアを融合。シンプルな仕立てだからこそクオリティが実感できる。
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これがクライマックスかと思いきや、出口の前にもうひと部屋あった。中央にはなんと、りんごを運ぶためのバッグが展示。周囲に吊るされたリンゴのディスプレイに目を移すと、そこにはYOUの3文字。それが何を意味するかは展覧会を体験した方であれば理解できるだろう。
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展覧会詳細
場所/六本木ヒルズノースタワー1F&2F
期間/2019年11月1日(金)~17日(日)
時間/10:00~20:00(19:30最終入場)
入場料/無料
住所/東京都港区六本木6-2-31
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文・写真:森口将之
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